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ウンバチイソギンチャク/海の蜂の異名

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ウンバチイソギンチャク

 

石垣島の海にシュノーケル。
青い海で、探したいのがニモこと、カクレクマノミ。
イソギンチャクに隠れたオレンジ色の小さな魚は、とても可愛い…。
石垣島の海でぜひ見たい、魚の一つですよね!
でもニモが隠れるイソギンチャクには毒があるのです。
ニモは毒の耐性をもっており、イソギンチャクの毒はへっちゃら。
イソギンチャクの毒触手の中を気持ちよく泳いでいます。
でもイソギンチャクの中には、ニモでも住むことのできない、
猛毒をもったイソギンチャクもいるのです。

 

※写真は【沖縄県 美ら海水族館キケン生物】からお借りしています。

 

その名も、ウンバチイソギンチャク。

 

 

ウンバチイソギンチャクとは
ウンバチ=海の蜂。
その名のとおり、触手に触れると、蜂に刺されたような痛みがあります。
どんな姿かというと、直径10~20cmの円盤状の姿をしており、
特有の触手が付いているが、灰色や茶褐色をしており、
サンゴ礁に群れをなして生息しているので、その存在はかなり見つかりにくいです。
体表面に1~2mmの刺胞球が無数にあり、その中には毒液と毒針を備えた刺胞が無数にあります。
この毒液と毒針が、恐ろしいのです…。
刺胞球に触れると、中から刺胞が飛び出し、ウンバチ(海の蜂)の名の通り、ハチに刺されたような痛みが生じます。
痛みは数日続き、刺傷が塞がるまでに数か月、その間、刺傷の周りには痒みも続きます。
死に至ることは少ないものの、毒性は非常に強いのです。

 

 

 

 

ウンバチの毒

 

 

完治するには、時間がかかる。
ウンバチイソギンチャクの被害を受けた観光客の話を調べると、治療に長い時間を要することが分かりました。
例えば、ビーチでウンバチイソギンチャクの被害を受けた観光客は、
帰宅した後も、一か月病院で入院し、その後1年半も通院を続けることとなりました。
さらに、治療後も患部には、刺傷などの傷跡も残り、精神的苦痛が続いたそうです。

 

 

応急処置の方法は

 

 

治療に時間がかかるウンバチイソギンチャクの毒。
応急処置も素早く行い、なるべく被害を最小限に抑えましょう。
もしウンバチイソギンチャクに刺されたら、まずは海水などで患部を洗い流しましょう。
そうすることで、残っている刺胞がある程度は取れるはず。
ここで注意してほしいのが、ハブクラゲの時の様に、酢を使わないこと。
同じ腔腸動物なので、似たような毒性かと思いきや、
実は酢にはウンバチの刺胞を刺激しています効果があるのです。
間違って、ウンバチに刺されたときに酢を使ってしまい、
症状が悪化したケースもあります。
痛さで冷静になることは難しいですが、刺されたときに周りにどんな生き物がいるのかを
確認することも、大事な応急処置の一つです。
患部を洗った後は、冷水や氷などで、患部を冷やし、病院へと行きましょう。

 

 

 

実はウンバチイソギンチャクには、方言名が無いのです(僕が知る限りですが…)

 

 

ハブクラゲ⇒いーらー
オニダルマオコゼ⇒いしあーふぁ
ダツ⇒しじゃー
アンボイナガイ⇒はまなかー
他のキケン生物には方言名があるのに、ウンバチにはない。
これはウンバチ自体が島の人々に認識されていなかったのではないかと思います。
他のキケン生物に比べ、出会う機会が少なく、
被害を受けても他の生き物によるものだと勘違いしていた場合もあります。
それだけ、存在自体が見つけにくいキケン生物だからこそ、
ウンバチイソギンチャクのような生き物がいることを認識して、
気をつけながら、海で遊びましょう!

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