登山道・清掃活動
獣道、ヒル地獄、逢引の場所
梅雨明けの石垣島。
北部に集まる、エコツアーの同志たち。
彼らが捜すのは、太古の昔に栄えた古代文明の遺跡…
そこには、現代人のルーツのカギが隠されていて…
というお話ではなくw
石垣島ガイドCHOROは
石垣島アウトフィッターユニオンという組織に所属しています。
普段はマングローブカヌーやSUP、
シュノーケルをしているライバル同士ですが、
時折、集まって意見交換や勉強会などを開いています。
今回は、そのメンバーたちと
登山道の清掃活動をしてきた様子をご紹介。
昔は集落と集落をつなぐ登山道だったらしく、
現在はあまり人が通らなくなって荒れ放題。
数年前から、
北部のメンバーが清掃活動を実施、
地元のおじいおばあも一緒に参加しているとか。
僕は今回が初参加。
入り口は、木々に隠されて少し分かりずらいですが
登山道に入ってしまえば、道筋はほとんど分かりました。
所々、土が掘り返されていたりするのはイノシシ?
まさに獣道。
そして先に聞いてはいたけど、驚きはヒル!
知らぬ間に長靴にくっつき、上へ上へと這い上がる。
首筋を咬まれたり、お腹まで入り込まれた人も。
まさにヒル地獄…。
枝や落ち葉を綺麗にしながら、
自分の足にヒルが付いていないか注意をしながら、前進前進。
正式名称は『サキシマヤマビル』
気になったので調べてみれば、
咬まれるとヒリヒリするからヒル、
体温や二酸化炭素を目印に人間に近づく(蚊みたい?)、
なんとヒル座という星座もあるとのこと!(オリオンの頭上)
気持ち悪いやつですが、
少し情報が入ってくると、
ほんの少し親近感がわくのは
勝手な人間ですねw
途中、海を眺望できる場所があったり、
大きなガジュマルの木があったり、
清掃活動は石垣島の大自然の深さを再認識させてもらいました。
ガジュマルの空洞に入ってみたり、
神秘的な根っこを見上げてみたり。
カヌーやSUPのゲストの皆さんも、
こんな気持ちで景色を観ているんだろうな
帰り道、
北部のきれいなビーチと、
幻のプールと呼ばれるスポットのおまけつき。
今回、清掃した登山道は、
かつて男女の逢引の場所にもなったいたとのこと。
お互い反対側の登山口から登って、頂上で出会う。
その間、ヒルからの攻撃(咬撃?)に弱ったり、
電気もない暗闇に迷うことなく、
恋人との逢瀬に胸を弾ませていた道でもあるんですね。
清掃活動に参加していた
おじいおばあも年十年前は、そんな若者だったのかな。
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