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カツオノエボシ/海に浮かぶ風船(青い触手付き)

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カツオノエボシ/海に浮かぶ風船(青い触手付き)

 

 

石垣島には色んなキケン生物がいますが、ガイドが一番やられているのが、、、
『カツオノエボシ』
宮良川には、一番要注意のハブクラゲは入って来ませんが、
南風や河口の波が上流へ向かってくると、宮良橋あたりに入り込んで来ます。
10年間で果たして何回刺されたことか…
今回はガイドの経験も踏まえて、
『カツオノエボシ』についてまとめてみました!

写真は【沖縄・美ら海水族館キケン生物】から借りております。

 

カツオノエボシとは

 

 

 

 

袋状の浮きから青い釣り糸のような触手が伸びているクラゲ。
袋の大きさは、1cm~3cm。触手は30cm~60cm、長い個体では1.5mほどの長さになるようです。

 

 

これは宮良川に流れてきた個体。

 

 

 

 

 

 

もう一枚。

 

 

 

 

 

 

触手は青い釣り糸の様に見えますが、よく見ると青い粒が列状に並んでいます。
カツオノエボシは不思議な生き物で、
多くのヒドロ虫(個虫)が集まって形成された群体、といった表現をされています。
1つの生き物ではなく、複数の生き物が集まっている生き物なのです。
不思議な生態を持つ、カツオノエボシですが
長い触手にある刺胞に含まれる毒もなかなか強烈です…。

 

 

刺されると…

 

カツオノエボシに刺されると、電気が走ったような痛みに襲われます。
“電気クラゲ”という別名もあるぐらい。
痛みは、その日で治まりますが、刺された場所はミミズ腫れとなったり、線状に刺された跡が残ります。
その後、しばらく痒みとの戦いになります。この痒みがしつこくて、1週間ほど苦しみます。
刺された跡が残ったりすることもあるので、女性は特に要注意ですね!

 

 

浅瀬や波打ち際も注意!

 

 

でもクラゲは沖の方に行かなきゃ大丈夫でしょー!って
思っているそこのあなた。
沖でなくても危険なのです!
カツオノエボシは、ほとんど泳がずに風に流されて移動します。
沖側から風が吹くと、岸に向かってカツオノエボシが流れてきて、
波打ち際に打ち上げられます。
打ち上げられてるなら、大丈夫でしょうー!って
思っているそこのあなた。
打ち上げられても、触手は生きています。
波にさらわれて、また浅瀬に流れてくることもあるので、要注意なのです!

 

 

 

応急処置

 

 

カツオノエボシに刺された場合は、
まずは陸にあがりましょう。
これは、どのキケン生物にも言えることですが、
陸にあがって助けを求めるのが一番!
そして慌てずに、刺されたところを観察して、触手が付いているか確認しましょう。
触手がまだ付いていたら、海水で流して落としましょう。
真水で流すと、浸透圧の違いで未発射だった刺胞が刺激され、被害が広がることがあります。
その後は、患部を40℃~45℃のお湯で暖めるか、冷やすか、2通りあります。
海のガイド、川のガイド、様々な方々から聞くと、
どちらも有効のようですが、
暖めることでクラゲ毒のたんぱく質構造が変化することで症状が和らぐようです。
ガイドは個人的には
刺された直後は暖め、腫れが引かなければ冷やす。という流れが良いかと思います。
さらに本当に個人的ですが、オロナインを塗ると直りが早かったです。
以前カツオノエボシに刺されたときに、
ムヒ、オロナイン、何もしないの3か所で実験した結果です笑

 

その後は、出来れば病院に急ぎましょう!

 

 

これからも宮良川でガイドをしていると、出会うことになるカツオノエボシ。
嫌な相手ですが、こやつも自然の一部。
自然を楽しむためには、こうしたキケン生物にも注意して、遊びましょうね^_^

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